2015 September

 

 
 
 
長かったヴァカンスが明けた9月のパリ、カフェは日焼けした懐かしい顔でいっ ぱい。「ヴァカンスはどこへ?」がご挨拶の9月、JAZZコのンサー トもた いへんな人。久しぶりにお会いするカフェの重鎮、G夫人もお元気そうで何より!

 

 

 
 
「パリで路面店を持つ」という事は本当に持ったことのある人にしかわからない 苦労が多い。サンペール通りは歩道が狭く人通りが多い上、交通量は大 変なも のでその排気ガスもスゴイ!外壁の塗装はもちろん、素材やプロテクションも大 変。どうしてか足クセの悪い人が多く、何故?と思うくらいブ ティックの足元 は何度直してもスグボロボロに・・・。よく観察してみると他のお店もおしゃれ なブティックには似つかわしくないイカツイ素材でプロ テクションしている。 私のブティックもとうとう工事現場?と思うような素材を日本で加工して搬入、 ようやく工事に入る。

 

 

 
 
 
 
 
グラフィックデザイナーの友人D御夫妻の田舎の家に伺う。パリ市内とは思えな い巨大なご自宅同様、田舎の家も彼ららしく「スケールが大きくて完成 度が高 い」・・・。田舎の家とは思えない数々の巨大な工具がきっちり揃っている工房 や、流れるプール、さまざまはハーブや果物がたわわになってい る果実園。室 内のインテリアも自然体でありながら全てがパーフェクト。自分の才能で自由に ダイナミックに楽しく生きる、という彼らの人生そのもの ような田舎の家。ラ ンチから続く長い午後をお喋りしたりお庭を歩いたり、ゆったり一緒に過ごす贅 沢な週末。

 

 

 
 
9月のパリはどこもかしこも大混雑。長いヴァカンスが明けて自国に帰っていた外国人も一斉に戻ってくるので移民局も同様 の長蛇の列。免許の書き換えや滞在許可書の更新、さまざな用事で警視庁に行くたびに、パリほど多くの外国人を受け入れている都市は他には ない・・・と実感する。多種多様な言語で書かれた案内には本当に驚く。

 

 

 
 
結婚以来毎年ビエンナーレには欠かさず行っていたのに、ここのところさまざま な理由で4年もの間ヴェネチアを訪れる事が出来なかった。本当に久し ぶりの ヴェネチア、空からヴェネチア本島が見えて来た時には懐かしいような気持ち に・・・。何よりその美しい湾に感激する。20代の頃、初めて夜 行列車で ヴェネチア・サンタルチア駅に着いた時にもこの湾の美しさに息を呑んだことを 思い出す。

 

 

 
 
快晴のヴェネツィア、碧く輝くアドリア海からの風が心地よい。風を切って進む バポレットからの壮大な景色は本当に美しく、気分も大らかに大きく深 呼吸し てみる。さまざまな事があったこの数年、変わらない景色に感謝しつつこうして 戻って来られたことがとても嬉しい。

 

 

   
 
 
主人が通っていたヴェネツィア建築大学。カルロ・スカルパデザインのキャンパ スと言うのも良く考えるとスゴイ事?正門のレリーフも美しい。昔お訪 ねした カルロ・スカルパが設計したイタリア人の大富豪B氏のお宅の門を思い出す。室 内はもちろんお庭や野外の暖炉までスカルパのデザインによるも のだった。

 

 

 
 
ヴェネツィアのアパルトマンの壁の色はパリと違ってカラフルでなんとも可愛ら しい。中庭風に行き止まりの路地がいくつもあって、小さなカンポ(広 場)に 突き当たる。廊下の窓も開閉式のシステムが面白い。夜は魔法使いでも出て来そ うな不思議な雰囲気で、静まり返った路地に運河の音がこだます る・・・。

 

 

 
 
碧く輝くアドリア海に色とりどりのヨットが浮かび、サンジェルジョ・マッ ジョーレ教会をバックに夢のようなヨットレースの今日、美しい光景に感激 す る。高校生の頃はマリンスポーツが大好きで、ウィンド・サーフィンや水上ス キーでいつも真っ黒に日焼けしていた。懐かしい思い出と潮の香り、や はり海 は気持ちをおおらかにしてくれる。

 

 

 
 
空と海が刻々と姿を変えるヴェネツィアの景色。夕暮れの銀色に光る海、暮れて いく紺青の空、とっぷり暮れてからの輝くような街並み。こんなにも美 しい街 が他にあるだろうか?何もしないでずっと見ていたい・・・。

 

 

 
 
 
カルロ・スカルパが良く通っていたというバール。こんなひなびたバールで濃い エスプレッソでも飲みながらスケッチなどしていたのだのだろうか?水 位が高 くアクア・アルタが近いのかも知れない。ピアッツァレ・ローマに行く途中、既 にアクア・アルタの準備を発見!街が水に浸り、人々は渡された 板の上を歩く という信じられない光景になる。

 

 
 
私が最初にヴェネツィアに来たのは21歳の時。パリからの夜行列車で早朝、サ ンタ・ルチア駅に着いた。結婚してヴェネツィアに留学していた主人と 初めて 飛行機で来たのももう24年前。その頃のマルコ・ポーロ空港は暗くて、国際空 港とは名ばかりの主にヨーロッパ内の飛行機が行き来している小 さな空港だっ たけれど、今では各国からの直行便が到着し立派な免税店などが並び、何だか隔 世の感がある。ラウンジにも各国の新聞があり、IT機器 のための充電タワー は必須!時代は変わったのだなぁ・・・としみじみ思う。

 

 
 
 
サンジェルマンには隠れ家のような小さくて個性的なホテルが数多くあるけれ ど、ボザール(芸大)の前にある看板もないこのホテルはやはり別格。久 しぶ りに会う友人とゆっくり話したいときは知り合いだらけの我が家の応接間カフェ では落ち着かない。地下にあるこのプールのお部屋もリクエストす るとアペリ ティフに使うことが出来る。水の音を聞きながらシャンパンを頂くのは何とも ファンタジック。

 

 
 
 
パレ・ロワイヤルから歩いて帰宅する道はルーブル美術館の中庭を通るお気に入 りの道。ルーブル宮の一部を改装した壮大なカフェやガラスのピラミッ ドもラ イトアップされて本当に美しい。夢の国に住んでいるような気分になる。

 

   
 
 
大気汚染が深刻化しているパリ。9月27日は初めてのカーフリーデー。パリの 中心部は午前11時から午後6時まで、タクシーと緊急車両を除く自動 車が通 行止めになる。本当に上手く行くのか?と心配する声も多く、バスしか交通手段 がない地域に住む人も居るのに・・・。

 

 
 
 
久しぶりに来る軽井沢はシルバーウィークで大混雑!ゴールデンウィークより、 お盆より、東京より混んでいる!軽井沢でコレだけの渋滞に遭ったのは 後にも 先にも初めてのこと。疲労困憊で再び別荘から出ない生活へ・・・。庭先の草花 を愛でつつ季節の移り変わりを感じてようやく癒される。

 

 

   
 
 
 
diary index 満月がこれほど地球に近ずくのは1993年以来と言うスーパームーンの今晩。 テラスでアペリティフを頂きつつ月を見る。スーパームーンとは満月ま たは新 月と楕円軌道における月の地球への最接近が重なることにより、地球から見た月 の円盤が最大に見えることだそう。天文学用語ではなく、 1979年に占星術 師のリチャード・ノエ氏が命名したとか。反対の現象である最小満月はマイクロ ムーンと言う。あまりにも大きくどっしりと落ちて 来そうな迫力と、独特の 色、触れそうな不思議な質感までが見えて何だか少し怖い・・・。「満月の夜」 という不思議な雰囲気のフランス映画を思い出 す。 page top

home